「星の王子様」~慣性コスト~
目に見えないけど確かにあるコスト・・・このうち、バイアスコストと呼ぶものについて、前回紹介しました。
今回は 2つ目のコスト「慣性コスト」について、解説したいと思います。
「慣性の法則」って、どこかで必ず聞いたことがありますよね。
Wikipediaでは、
「静止している物体に力が働かないとき、その物体は慣性系に対し静止を続ける。運動する物体に力が働かないとき、その物体は慣性系に対し運動状態を変えず、等速直線運動を続ける。」とされています。
アイザック・ニュートンが定式化することにより、鳥が何故、地球の表面から取り残されないのか、地球が何故止まらないで動き続けているのか、という地動説の疑問に答え、地動説の正しさを証明し、それまでの世界観をひっくり返した すごい法則です。
要は、「モノはいつまでもそのままでいようとする」という法則ですが、
これはモノ以外に、ヒトについても 同じことが言えると思います。
会社の組織についても、力を加えない限り、組織はそのままでいようとするということです。
経営環境に適応した組織がうまく機能しているのであれば、さほど問題にはならないかもしれませんが、経営環境が刻一刻と変化する中では、この慣性が大きなコストとなります。
経営環境の変化に適応したイノベーションが必要な時、これらが大きなコストとなります。
慣性の法則を数式であらわすと
a = 加速度、 m = 質量、 F = 力
となります。
これは、組織に関する慣性についても、いえるものと思います。
加速度=イノベーション速度、質量=経営規模 と読み替えれば、経営規模(m)が大きくなるほど、イノベーション(a)を進めるには、より大きな(F)が必要になるということです。
コロナ禍で、イノベーションを起こし評価されている知事と、その一方で支持率の下がっている内閣・・この差は 組織規模の変革に見合う力量の差かもしれません。
ぜひ 下にあるフォローボタンのポチ お願いしますね(^^♪
0コメント